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単独音の調声についてその1

とりあえずできるところから手を付けてみます。

1曲通して解説するのはしんどすぎるので、例を挙げてカバー曲を説明しようと思います。

以下の例の通りに歌わせた結果が↓です。
梨本Pの僕はまだ本気出してないだけのカバーです。
 


これを歌わせるときにどんなことを考えていたかを説明していこうと思います。
mixについては触れません。

1.べた打ちの"あ"
2.ピッチが下から上がってくる"あ"
3.ピッチが上から下がってくる"あ"
4.ピッチが上から下がってきて1回下に行き過ぎてから安定する"あ"
5.べた打ちのカエルのうた
6.2.を使って調声したもの
7.3.を使って調声したもの
8.4.を使って調整したもの
9.ビブラートを入れたもの
10.ここまででピッチをいじっていなかった部分のつながりを滑らかにしたもの
11.ルールに従って音符ごとに音量を設定
12.強調したい音の音量を特例的に変更したもの
13.クロスフェードを最適化したもの
14.エンベロープを設定したもの
15.ここまでの成果を確認するためにもう一度べた打ち

---ここの処理は 僕はまだ本気出してないだけ ではやっていません---
16.b0Y20のフラグを設定したもの
17.Hフラグを設定したもの
18.gフラグの設定案1
19.gフラグの設定案2
20.ここまでの成果を確認するためにもう一度べた打ち
  ---ここの処理は僕はまだ本気出してないだけではやっていません---

21.19.にコンプをかけたもの
22.さらにEQをつかったもの



詳しい解説は追記に書きます。
ただ、カエルのうたは選曲ミスだった気がする。

▽kwsk

ここに書いてるのはあくまでも私の持論ですので、その点は了承お願いします。

とりあえずカエルのうたの調声過程のustファイルです。
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/257321.dat&key=sono1

 モジュレーション0なのはうちのアイトの録音精度の都合です。

ピッチをいじるポイントはあまり多くないと思うのです。
音のイメージのほとんどは音の入り方と抜け方で決まると思います。
抜け方は次の音とのつながりによってほとんど決まりますので、とりあえず出だしに手を加えて行けば間違いないでしょう。

2,3,4は音の入りしかいじってません。が、1と比べて印象はどうでしょうか。
1音だけの例ではわかりにくいのですが、
2.はためた感じ、あるいはこぶしの効いた感じに
3.は上ずった感じに
4.は不安定で少し勢いがある感じに
聞こえると考えています。
 
上述の理由から私は
強調したい音には2.を使う。
音が急に上がった時には3.を使う。
2.よりもさらに強調したい時には4を使う。
という具合にしております。
どのタイミングで正しい音程に戻すかはその都度かわるのですが
2.は音符の真ん中ぐらいまで本来の音程に戻らなくても比較的問題なく聞ける印象です。
対して3.は速やかに元の音程に戻します。子音部分だけ上ずるイメージです。
4.は子音部分は上から下へ母音部分は下から上へというイメージです。
ここまで書いて、子音が入ってない"あ"を例に使ったことを激しく後悔していますが、別に訂正したりはしません。




実際に使ってみたのが、6,7,8です。
mode2を使って調声すると自動で前後のピッチがつながるのでやりやすいと思います。
普段は最初に"おま☆かせ"の"おとのたかさをなめらかにつなぐよ!"を真ん中真ん中中くらいに設定してからいじるのですが、今回は単純に忘れてました。
その後始末を手動でしたのが10です。

冒頭に、音のイメージは出だしで決めることが出来るみたいなことを書きましたが
これは単語についてもフレーズについても同じだと思います。
最初の1音が強調されると、そのフレーズは強調されてるように聞こえると考えます。

えるのたがきこえてるよ
です。

この曲に不安定な進行感を必要とする部分は思いつかなかったのですが、上から音が下がってきててちょうどやりやすかったので、"う"と"く"は4の調声をしています。
"こ"を強調したのはうまく説明できません。

この曲はそんなに音が飛ぶところがないのですが、無理やり実例をいれるために上ずる音も入れました。
かえるうたがきこえくるよ


どれぐらいピッチを動かすのかは決めてません。
聞いてて音痴だと思わないレベルで適当にいじります。

さらにビブラートを入れたのが9です。
ビブラートの量は個人の趣味だと思いますが、あまり深いのは好きではないので
2分音符では深さは20cent全体の75%程度に設定し、
ビブラートのピークは前から75%、後ろから20%に設定します。
つまり後ろに行くほどビブラートが強くなるようにしています。
音が長くなればなるどビブラートは多めにします。
8拍ほど延ばす音では35cent全体の90%ピークは前から70%後ろから20%ぐらいに設定します。
現時点では効きすぎ感がありますが音量を調節するときにならなくなります。



次に音量です。
よっぽど無理のある音程でなければ
・高い音程大きな音になる。
・同じ音程では母音のみの音より子音を含む音の方が大きな音になる。
と考えます。
母音ごとに音量が違うとかフレーズ終盤は息が続かなくなるから小さいとかもあるのですが、あまり分析できてないので採用してません。

#2つ分音が上がるごとに音量を+5、あ,い,う,え,お,んについてはそこから-5で設定し、音量が60~100の範囲で収まるように設定しています。
音域が広い曲については40~120ぐらいを使う場合もありますが、100以上に設定することは滅多にありません。

このルールで音量を設定したのが11です。
12では"か"と"き"の音量を20ほどあげました。
大きい音を連続で出すのは結構しんどいので、ピッチの際に強調した音でも前の音が強調気味なときは、音量を上げません。
ちなみに僕はまだ本気出してないだけの調声の際には強調したい音は基準より50ほど音量を上げています。

13.はUTAUの右上の方にあるP1P4というボタンを押しただけです。
確か連続音用の機能ですが、単独音でも問題なく使えます。

14.は全部の音をフェードアウト気味に設定したものです。
子音がk,t,bの音については1点目を基準音より高めに設定してます。
一つずつ作業するのはめんどくさいのでZteerさんが制作されている。拡張エンベロープエディタ(こちらに詳しい解説があります→http://www.nicovideo.jp/watch/sm8507815)を使っています。
連続音用のプラグインですが問題なく使えます。



16からは今まであんまりやったことがない処理です。
ですから猛烈に適当です。
b0Y20を単独音に設定すると滑舌がよくなるらしいです。
音がとげとげしくなってよくわからなかったのですが、17のHフラグでノイズを抑えてみると確かに滑舌よくなってるのかなぁという感じですかね。


18,19はgフラグです。
18では音程が高いほどgフラグを足して声を太く
19では音程が高いほどgフラグを引いて声を細くしています。
正直カエルのうたぐらいの音域では全くいらない処理ですね。

音程に逆行してフラグを入れたほうが踏ん張ってる感はあるのですが、
、あまり歌いなれていない男性ボーカルはA3かB3で裏声に突入することと  童謡という選曲から考えて19を再集計として設定しました。  


つくづくカエルのうたという選択は失敗だったなと思います。

UTAUでの作業はここまでです。
21はコンプレッサーで深めにつぶして歪まして
22は2kHz付近をブーストしています。

コンプはだいたい曲調で使い方を決めて
EQは音源で決めてます。

21の処理がカエルのうたにあってないことはわかってますけど、ここは僕はまだ本気出してないだけに準拠しています。











以下反省文。
僕はまだ本気出してないだけの調声をカエルのうたで語るのは無理があった。
加えて言えば最後の方はオケと混ぜないで単体で聞くと結構違和感。

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